|
|
さあ、いよいよ日光サーキットで一番の高速セクションである、8、9コーナーに入るぞ。ここをうまく抜ければその先の裏ストレートのスピードが乗り、大幅にタイムを短縮することができる重要な所だ。ポイントはできるだけ早い段階でアクセルを全開にすることなんだけど、ハイパワー車だとこの区間のどこかでブレーキングしなくちゃ曲がれない。となると、9コーナーの手前でブレーキングするよりは、8コーナーの手前でブレーキングした方がいいってこと。もちろん物理的に9コーナーの手前でもブレーキングしなければ曲がれない場合があるけどね。ローパワー車だと、ずっとアクセル全開のままいけるんだけど、ちょっとでもラインをはずすとどこかでアクセルオフしなくちゃならないところも出てくる。ボクのオススメはこの2つのコーナーを1つに見立てコーナリングすることだ。しかもクリップは2つのコーナーともしっかり取る。それでいて高いコーナリングスピードが維持できれば間違えなく次のストレートの速度が伸びるぞ。常に視線を先へ先へと走らせて、イメージどおりのラインを描けるようにしよう。シフトは3速ホールド。アウト側の縁石はかまぼこ状で結構高い。大きく乗り上げるとクルマが飛んで、外側にコースアウトしちゃうからなるべく乗らない方が無難。イン側の縁石もそこそこ高く、コーナリングスピードが高いこともあって、姿勢を乱すこともあるから、慣れるまでは乗らない方がいいかもね。裏ストレートへ立ち上がる9コーナーの出口は、よくコースアウトしてるクルマを見かけるよね。ここはスピードも乗ってるし、いったんコントロールがきかなくなると、そのままアウト側の溝まで飛んでいってしまうこともあるし、逆にイン側に巻き込んでタワーの方まで来ちゃうことも... 自信のないうちはある程度アウト側に余裕をもって立ち上がった方がいいよ。
さて、裏ストレートに入ったらひたすら全開でいこう。シフトはまん中を過ぎたあたりで4速に入る。4速の区間は短く、入ったと思ったらすぐブレーキング。そしてヒール&トーで2速に落とす。ここはオーバースピードにならないように注意するぐらいで、とくに難しくはない直角の10コーナー。アウト目一杯から進入するんだけど、スピードが乗ってるため余裕がないのか、意外にアウト側をあけてしまっている人が多い。本人はアウト目一杯のつもりでも、実はまだ余裕があったりするから、走りながらチェックするように心がけよう。CPの縁石は乗っても大丈夫だよ。続く11コーナーへはなるべくアウト側から入りたいから、立ち上がりはできるだけ外にはらむ。この区間のアウト側は若干路面がタレている。つまり逆バンクになっているんだ。あんまりクルマをはみ出させるとオーバーステアが出やすい。でもボクならそこで出る挙動をうまく利用するんだ。11コーナーを弱オーバーステア気味にはいり、続く12コーナーを全開で立ち上がるためにね。
11コーナーのブレーキングは結構重要だ。というのも、全開で抜ける最終の12コーナーを間にはさんで、その先にストレートが待ってるから。ここのブレーキングでいかにクルマの向きを変えて、立ち上がりに備えられるかでタイムに大きく影響してくるからね。アンダー/オーバーを出さずに、どこまでニュートラルにクルマをもっていけるかがポイントになる。このへんは「めざせ! ステップアップドライビング」のページの、「ブレーキング」を参照してね。CPは奥めに取って、縁石はどんどん乗ろう。
|
|
最後は12コーナーをクリアするんだけど、ここはもう全開でいくだけ。縁石もほとんどフラットだから豪快に乗っても問題なし。ホームストレートではなるべくアウト側にクルマを寄せ、1コーナーへの進入に備えよう。
どうだったかな? 日光サーキットは全体的に縁石が高く、足がガチガチのクルマだと乗った瞬間にはねてどこに飛んでいっちゃうかわからないところがあるから、最初の頃はあまり乗らない方が得策。慣れてきたら、いきなりドカンと乗るんじゃなくて、半分まで乗るとかして、徐々に見極めていくようにしよう。あと、ランオフエリアも少なめで、先がいきなりくぼ地になったりしてるから、大きくコースアウトするとクルマへのダメージが大きい。とくに高速コーナーのアウト側は余裕をもたせた方がいいかもね。2速が中心のコースだけど、クルマの向きをブレーキングで変えるコーナーが多いから、ドライビングの基本を学ぶにはバッチリ。近くの人はぜひ走ってみよう! ちなみにここは敷地の外からも眺めることができるから、近くを通ったときは見物がてら寄ってみるのもいいと思うよ。きっとキミも走りたくなるはずだ!