次は7コーナー。ここから下り始めるんだけど、路面のせいか、意外に曲がらないんだよね。だからインをしっかりナメるように走ることが重要だよ。アクセルオンはちょっと待つ感じ。雨の日はとくに曲がらないから、さらに待つ感じかな。あとイン側の縁石が結構高いので、足の硬いクルマはイン側のタイヤがポーン!とはねるから滑らかに乗るようにしよう。
8コーナーはしっかり抑えて走ることが重要だ。ぐるっと回り込んでるコーナーなので、横Gがたまりやすく、そうなるとどんどんアウト側にはらんでいってしまう。おとなしく右に寄って、インベタ気味に走り、できるだけタイヤをタテ方向に使い、加速体制に入ろう。
9コーナーは、見た目より長~いコーナー。イン側に低いコンクリートの縁石があるので、ここにフロント左のタイヤをはわせる感じにして走ろう。ちょうど電車のレールのように使うイメージで走ると、スピードが乗るよ。結構しびれるコーナーだね。個人的には大好きなコーナーだね。
最終コーナーは、3速からのブレーキング。目の前にコンクリートウォールが迫ってくるので、ちょっと恐怖感があるね。でも雨の日をのぞいて、比較的よく止まるんだ。コース幅も広いからまあ安心ってとこ。ここの進入でアウトに振る人もいるけど、無理してすることもないと思う。ライトウェイト車は向きが変わりやすいから、苦もなくブレーキングできるけど、ハイパワー車だと横Gが残るぶんブレーキングが長くなってしまう。それだったらなるべく横Gがない状態、つまりあまりアウトに振らないでブレーキング。タイヤをタテ方向に有効に使って、制動距離を短くした方がいいんだ。そして最終コーナーの頂点では多少速度を落としてもいいからインにつくことが重要。ライトウェイトだったら立ち上がりでアウトにふくらんでもいいけど、アクセル操作でアンダー/オーバーが出やすいハイパワー車なら、ミドルくらいのラインをとって、真直ぐ立ち上がった方がいい。その方が、タイヤをタテ方向に使えるからね。
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中山サーキットは、冒頭でも触れたけど、エキサイティングかつハイスピードなコース。だから結構慣れが必要だよ。ボクも久しぶりに行くと、慣れるのに時間がかかるぐらいなんだ。初めて行く人や、ビギナーの人は、無理しないで、最初の走行はコースを覚えるぐらいの感覚で走った方がいいと思う。コースアウト=クラッシュっていう場所もあるから、最初のうちに自分のなかで、「ここは攻めていい所」「ここは抑える所」っていうふうに把握しておこう。あと、ドライとウェットでのグリップの差が結構あって、タイヤのタテ方向の力(ブレーキングやトラクション)が抜けやすいので、雨の日はあまり無理しないようにね。
峠よりもバンピーで、登り下りの勾配もきついけど、コース幅が広いとこなんかは、個人的には好きなんだ。そうそう、たとえば鈴鹿サーキットに行く前に走っておくと、ブラインドやアップダウンに慣れるっていう意味では、いい練習になるかもね。